第5章 気づいたら
そして迎えた次の日。
白のタートルネックのセーターとベージュのロングスカート。そして黒のライダースジャケット…、少しだけ甘辛な雰囲気な洋服にした。
ナミにもOKをもらったこの格好、ゾロは何か言うかな…とドキドキする。
「お待たせ、ゾロ」
甲板で先に待っていたゾロはいつもの格好だった。私の姿を見て、少しだけびっくりする。お、成功か…?
「ほら、行くぞ」
こちらを見ずに先に降りるゾロ。何か言うかなって思ったのになぁ…、期待した自分がバカだったかな。
「何が見てェんだ?」
「ああ…服とか」
そういって私は迷子になるかもしれないゾロを引っ張って服屋に行く。