• テキストサイズ

ゾロリオ

第3章 いじわる


「…」
「…」

トレーニング室に来て、ゾロに見せたのはいいものの、この部屋の暑さは尋常じゃなかった。それに、ゾロは私をまじまじと見るだけで何もしない。

「なんか言ったらどうなんだ?」
「…」

無言を貫くゾロに嫌気がさし、さすがに暑すぎるここを出ようとする。

「おい待てよ」
「え…?」

腕を引かれてそのままゾロの胸の中に。上半身裸なゾロの汗の香りと、筋肉質の胸が目の前にあり、ドキドキと胸が鳴る。

「恥ずかしいからやめろ!離せって!」
「それはこっちのセリフだ。なんだこの水着は…」

結んである紐を遊ぶように這わせると、リオンはビクッと体をこわばらせる。

「あ、あ、暑いからだ!ナミに買ってもらったんだよ!」
「ほかの野郎には見せてねェんだろうな?」
「見せてねぇよ。あってねぇ」

そういうと安心したのか、殺気立ったオーラが少しだけ和らいだ。

「ゾロ…?」

改めて顔を合わせると、目をそらしたくなるほど恥ずかしくなる。

「リオン」

今度は強くギュッと抱きしめると、リオンの耳元で「食べてしまいたい」と言うと、リオンのきれいな足に指を這わせる。それだけでビクビクと体が反応してしまう。

「や、めろ!まだ昼間だし、汗かいてんだろ!?」
「じゃあ、夜ならいいんだな?一緒に風呂入るか?」

にやにやとこちらの反応を楽しむかのように、リオンの太ももを撫でながら言った。

「…-!ゾロのバカ…」
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp