第7章 ジュエル
「...ダメ」
「そうですか...」
今日は断られた。
そりゃそうだよな。
毎回毎回泊めて貰える訳ねぇよな。
「明日は彼の命日なの。
だから、1人で居たいの」
「そうですか、おやすみなさい」
邪魔しちゃいけねぇ。
笑って送り出す。
「はぁ...」
1人になると、なんか寂しいな。
って女々し過ぎるだろ、俺。
どんだけキョウカさんのこと好きなんだよ。
「はぁぁぁ.....」
キョウカさん...。
眠ろうと目を瞑れば、キョウカさんの顔が浮かぶ。
優しい笑顔。
上気した頬。
潤んだ瞳。
そして漏れ出る嬌声。
「クソ...また勃った」
キョウカさんのことを思い出しただけで、自身が膨張する。
「抜くか...」
自身を取り出し、手を這わせる。
キョウカさんの声や仕草を思い出して手を上下させる。
「っ、はぁ...」
あの声が、顔が、手が、口が。
やべぇ...興奮する。
「っく、はぁっ...」
欲を吐き出し、それをティッシュで拭うとゴミ箱に捨てた。
「早過ぎんだろ...」
キョウカさんとする時も早ぇけど、今まで自分がシた中で1番早かった。
今までは想像でしかなかったけど、キョウカさんのリアルな声がより高揚感を与えたんだろうか。
「...知らねぇとこで汚してすいません...」
布団に入り、目を閉じた。