第4章 衝撃
夜。
明日に備え、地下室に戻って寝ようとした。
兵長の部屋から帰る途中で、明日のことで聞き忘れたことがあって踵を返し、ノックしようと拳を挙げる。
「.....ぁ.....ァイ.....」
ん...?
なんだ...?
兵長の部屋から変な声がする。
確か部屋には兵長しか居ねぇ筈じゃ...。
拳を下ろし、バレねぇか不安になりながら扉に耳を近づける。
「ん.....や...ぁ...」
「っ」
今度こそはっきり聞こえた。
これ、女の喘ぎ声だ。
兵長...執務室で何やってんだよ...!
クソ.....気まずい...。
誰だよ、こんなとこでする奴!
初めて陥る状況に頭は戸惑いながらも、身体は興奮を覚える。
ムクムクと自身が大きくなっていく。
こんな状態じゃ引き返すに引き返せねぇぞ...。
「ぁ.....ゃ...」
「こんなに濡らして嫌はねェだろ...」
顔も知らねぇ女の声と、兵長の声に興奮する。
扉はきちんと閉まっていて、2人の様子は見えねぇ。
「や、あぁ.....あ...」
「イキそうか?キョウ」
「っ!」
今.....兵長なんつった?
キョウ...?
まさかとは思うが、相手はキョウカさんなのか?
2人はそういう関係なのか...?
自身に集まっていた熱は急激に衰えていく。
「嘘.....だろ」
動かない脚にムチを打ち、聞きたいことを聞くのもやめ、地下室へ走った。