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【進撃の巨人】ティアドロップ

第3章 特例


兵長の執務室に向かう途中の廊下。


キョウカさんも俺も無言だ。


もしかしてさっきの話聞かれてたのか?


「ねぇ、エレン」


「は、はい!」


「そんなに畏まらなくて良いって」


と、苦笑する。


「すいません...」


「リヴァイに躾られた?

てまぁ、それより。

アルミンくんとミカサさん...だっけ?

どんな子達なの?」


「え?あぁ...。

アルミンは座学の成績がトップで、頭が良いです。

やばい時程、的確な判断をします。


ミカサは...頭も良くて、それでいて凄ぇ強いんです。

なんでも始まって以来の才能だとかで...ケンカであいつが負けるとこは見たことありません」


「ふーん、なるほどね」


キョウカさんがニヤリと笑った。


「今年は豊作だね」


「そうなんですか...?」


「うん、まぁね。

頑張ってね、エレン。

期待してるよ」


と、少し雑に頭を撫でた。


「はい!

あの、キョウカさんはどうして調査兵団に入ったんですか?」


「気になる?」


「はい、気になります」


「...次の壁外調査でエレンが無事生きて帰って来れたら教えてあげる、なんでもね」


「頑張ります!」


「まぁ、エレンは絶対死なせないように私達が全力で守るからね」


「...キョウカさんも、死なないでくださいね」


「ありがとう」


優しく微笑んだ。


ちょうど兵長の執務室に着き、ノックをする。


「リヴァイ、エレン連れて来たよ」


「あぁ、ご苦労。

帰って良いぞ」


「じゃあね、エレン。

また」


「はい、ありがとうございました」
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