第3章 特例
「ん.....はっ」
朝日が差し込み、目を覚ました。
今何時だ...?
起床の鐘が鳴ってないからまだ遅刻じゃねぇのか...。
飛び起きたから周りは見てなかったけど、改めて見回せばここ俺の部屋じゃねぇ。
俺の部屋は地下室の筈だ。
こんな朝日なんて入らなねぇし、何よりここまで綺麗じゃねぇ。
慌てて隣に目を向ければ、俺に身体をくっつけて眠るキョウカさん。
そうだ、俺昨日あのままキョウカさんの部屋で寝ちまったんだ...。
「どうすりゃいんだよ、これ...」
朝の生理現象に悩まされる。
流石にこの部屋で抜く訳にもいかねぇし、なんとか収まってねぇかな。
「ん...ぅ」
寝返りをしたキョウカさんが起きた。
「おはよ...エレン」
眠そうに目を擦るキョウカさん。
「お、おはようございます!」
勃ち上がった自身を隠すように座る。
「頭痛とか大丈夫ですか?
お水持って来ましょうか?」
「ううん、大丈夫。
エレン、そこの奥の部屋お手洗いだから使って良いよ」
と、笑う。
「す、すいません!」
気づかれてた、と顔を赤く染める。