第2章 兵長同伴初ディナー
キョウカさんから穏やかな寝息が聞こえて来た。
寝たのか。
「俺も帰るか...」
と、掴まれたままの腕を引いた。
「...嘘だろ...」
全然抜けねぇ。
むしろ抜こうとすればする程、キョウカさんが腕を掴む力が強まる。
このまま寝るしかねぇのか...?
無理だろ、拷問だ。
自身にどんどん熱が集まり、今ではもうギンギンだ。
「はぁ.....」
抜け出すことを諦め、身体の力を抜いた。
「ん.....」
時折キョウカさんが声を漏らす。
収まりつつあった熱も、その声を聞けばまた準備満タンになる。
あー、クソ.....抱きてぇ。
肌は滑らかだし、柔らけぇし、良い匂いするし。
これで我慢出来るとか、兵長バケモンかよ。
それとも、ひょっとしてもう使い物に...。
「やめた、考えるのやめよ」
でも不思議だよな。
昨日まで声どころか名前も知らなかったのに。
普段触れることの出来ないキョウカさんの髪に触れた。
凄ぇ良い匂い...。
髪を1束掴むと、その髪に口づけた。
優しい花のような匂いがする。
「早く...俺を好きになれよ.....」
そう呟くと、急に眠気が襲って来て俺も意識を手放した。