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【進撃の巨人】ティアドロップ

第2章 兵長同伴初ディナー


「キョウカさん、聞こえます?

部屋に着きましたよ。

鍵開けてください」


背中で静かな寝息を立てるキョウカさんに声を掛ける。


「んー...右ポケットの中...」


それはまさかとは思うが、俺が取り出せって言うのか?


無理だろ、それは。


「エレン、出して...?」


「...良いんですか?

あとで怒らないでくださいね」


手探りで右ポケットを探し、鍵を取り出す。


ポケットを探している間に触れてしまった肌は、滑らかだった。


「開きましたよ。

俺は帰るんで、自分で歩いて部屋入れます?」


「エレンも一緒...」


ギュウギュウと強く抱き着き、離れようとしない。


だからその感触は男に取っては毒だ。


理性が崩れそうになる。


「もう、勝手に入っちゃいますよ?」


「うん...」


断りを入れてから、靴を脱いで部屋に上がる。


この時にキョウカさんの靴も脱がせた。


部屋は、至ってシンプルだった。


机と、ベッド、キッチン、冷蔵庫、あとはトイレと風呂が奥の部屋にあるぐらいで余計な物は何もねぇ。


目立つものと言えばベッドの上にあるぬいぐるみと、大きい本棚だけ。


ベッドの上に、ソッとキョウカさんを寝かせた。


その時にワンピースの裾が少しめくれ、脚がより顕になっちまう。


これで我慢しろとか...兵長鬼かよ。


あの人どんだけ理性強いんだよ。


と、この場に居ない兵長に悪態をついた。
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