第2章 兵長同伴初ディナー
キョウカさん達の会議が終わるのを、兵長の執務室で待つ。
1人で待つ時程長いものはない。
「おい、エレン居るか?」
「は、はい」
扉の向こうから兵長の声がした。
「お前なんで兵服のままなんだよ。
外に飲みに行くのに目立ちてェのか?」
兵長が部屋に入って来た。
俺の姿を見ると、眉間にシワを寄せる。
「え?
あ、着替えて来ます」
「さっさとしろ。
キョウも着替えてる」
「はい!」
キョウカさんの私服初めて見る...!
期待に胸を膨らませ、着替えをしに戻る。
「きっと私服も可愛いんだろうな...」
兵長を待たせる訳にもいかず、急いで着替えを済ませて兵長の部屋に戻る。
「お待たせしました!」
ノックを忘れて扉を開ける。
「ノックぐらいしろ、バカ」
「す、すいません!」
目の前には着替え中だったのか、兵長が上半身裸だった。
鍛えられ、引き締まった身体。
これが他の女性を魅了するんだな、と思う。
「マジマジ見てんな、変態」
「あれ?
エレン部屋の外でどうしたの?」
「キョウカさん!」
後ろから声を掛けられた。
「エレン、リヴァイ着替え中だから扉閉めてあげて」
と、笑う。
「はい...」
キョウカさんと部屋に入り、扉を閉める。
キョウカさんの私服は淡い水色のワンピース。
普段結んでいる髪は下ろされている。
可愛い...。