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【進撃の巨人】ティアドロップ

第11章 噂の行方


「...もう1回聞きたいです」


「やだ、恥ずかしい」


「俺のこと、好きですか?」


「...好きだよ...?」


「嬉し過ぎます...」


目の前の身体を強く抱きしめた。


ドクドクという鼓動が布越しに俺に伝わる。


「あんな噂すぐに消しますから、キョウカさんは堂々としててください。

俺が守ります」


「ありがとう」


ふわりと笑った。


「エレン、今日部屋に帰るね」


「マジですか!

迎えに行きます!」


「うん、待ってる。

じゃあ私仕事に戻るね」


「はい!

頑張ってください」


キョウカさんと別れて兵長の執務室に戻った。


にしても俺がキョウカさんと恋人同士...。


夢みてぇけど、夢じゃねぇんだよな。


早く会いたくて、仕事をいつもより早いペースで終わらせるよう頑張る。


「兵長、キョウカさんは俺の彼女なんでもう手出さないでくださいよ」


「出すか。

エレン、4日後の夜予定開けとけ」


「4日後...ですか?」


「あぁ。

面白ェもんが見られるぞ」


「何があるんですか?」


「...さぁな」


ニヤリと笑った。


その顔はなんか不安だな...。


「言っとくがキョウも居るぞ」


「行きます!」


「単純だな」


クツクツと喉を鳴らして笑う兵長。


こんな笑い方もするんだな、この人。


「今日はもう上がって良いぞ」


「ありがとうございます!」


手早く片づけをして、キョウカさんの執務室へと走る。
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