第11章 噂の行方
「てて...」
翌朝、キョウカさんが腰をさすりながら起き上がった。
「おはようございます」
「おはよう。
やっぱりエレンし過ぎ」
パシッと優しく頭を叩かれた。
昨日結局何回シたんだ?
シ過ぎて分からねぇ。
何回シてもやめられねぇ。
気持ち良過ぎて、飽きる日が来るとは到底思えない。
日課となりつつある、キョウカさんと出勤をする。
執務室へ向かう廊下はいつもより騒がしかった。
声がでかくて騒いでる訳じゃなく、なんかこう...コソコソ...みてぇな。
2人、3人がまとまりになって小声で話をしてる。
時折、キョウカさんを指差す奴も居た。
どうなってるんだ...?
首を傾げざる負えねぇ。
「やぁ、おはよう!」
「おはよう」
「おはようございます、ハンジさん」
頭を悩ませてると、ハンジさんから爆弾が投下された。
「聞いたよ、キョウカ!」
「はい?」
「リヴァイと付き合ってるんだって?
おめでとう!
いや~、あのキョウカがついに吹っ切れたんだね!」
ニタニタと笑うハンジさん。
「はぁぁ?」
「うはぁ、びっくりしたぁ。
どしたの?エレン」
「兵長と付き合ってるって、どういうことですか」
「どう?リヴァイとは」
2つの目が、キョウカさんに向く。
「え、待って......リヴァイと付き合ってるってどういうこと...?」
当のキョウカさんも首を傾げていた。