第10章 劣情
「兵長、キス上手そうですもんね。
セックスもさぞ気持ち良かったんじゃないですか?」
目の前の華奢な身体を押し倒し、馬乗りになる。
驚きを隠せない様子のキョウカさんは、なんの抵抗もなく倒れた。
「エレン...?」
大きな瞳が不安気に揺れる。
「俺とシた日から、兵長とシました?」
「...してないよ」
「本当ですか?
信じらんねぇ...確かめて良い?」
ペロリと自分の唇を舐めた。
頭ん中ではまだ冷静な俺が居て、何やってんだと訴えかける。
でも身体は正直で、すでに準備万端な状態だ。
キョウカさんを押し倒してるっつー構図が俺を興奮させる。
「抵抗しないんですか?
まぁ、抵抗しても襲いますけど」
思い出しては、嫉妬で気が狂う。
「良いんですね?
いただきます」
「んっ...」
キョウカさんの唇に乱暴にキスをすると、服の上から胸に手を這わせた。
舌を口内に侵入させ、縦横無尽に動き回る。
舌を絡め、軽く噛み、歯列をなぞり、上顎をなぞる。
「んんっ...ぅ...ん...」
唾液をそのままキョウカさんの口へと流し込んだ。
「っ!ん...」
ゴクリと音を立てて、それが飲み下される。
耳に舌を持っていくと、キョウカさんの身体が大きく跳ねた。
「逃がさねぇ」
身をよじるキョウカさんを捕まえ、耳を口に含んだ。
「っ...ん...」
舌でなぞり、耳朶を口に含み、時折歯を立てる。
「あっ......ぁ...ん...」