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【進撃の巨人】ティアドロップ

第8章 権力者


翌朝。


目覚めると、朝の生理現象に悩まされた。


「またかよ...」


なんとかならねぇかな、これ。


仕方なくまた抜く。


日に何度抜けば良いんだよ...。

















「おはようございます」


兵長の執務室に顔を出す。


「あぁ」


始業時間より早く行ってるのに、兵長はいつも先に居る。


まぁ兵長が居なかったら部屋ん中に入れねぇんだけど。


「兵長っていつも何時頃から居るんですか?」


「さぁな」


興味が無い、というように紅茶を口にした。


見かけに寄らず真面目なのか?


「エレン、書類配達出来るか?」


「あ、はい」


「各隊長のところへ持って行け。

キョウの部屋には行くなよ、居ねェからな」


「え?」


なんで兵長が知ってんだ?


「お前も聞いたんだろ?

今日はあいつの恋人の命日だ。

いつも月命日には休みを取ってる」


「そうなんですか...」


キョウカさんの中に、恋人の影が大きく見える。


やっぱりまだ凄ぇ好きなんだろうな。


俺が入り込む余地、ねぇんじゃねぇのか...?


キリリと胸が痛む。


「.....だから、あいつはやめとけっつっただろ」


「やめとけって言われてやめれたら、どんなに楽か...。

あ、すみません!」


好きになっちまったら、止められねぇ。


その人に好きな奴が居ても振り向かせてぇって思っちまう。
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