第1章 3年目
高級フレンチを食べることがいつも以上に幸せを呼ぶ
「んー!美味しすぎる」
と口からこぼれでるほどである
「あはは、本当に美味しそうに食べるね」
「え?…あ、すいません」
「いやいや、君が食べてるとこ見てると俺が幸せになるからいいんだよ。ほら、もっと食べて」
そう微笑みながら言う久遠は普段あまり見れないような気がして思わず見つめてしまう
「ん?なにか欲しいものある?」
「いえ、副社長の笑顔が素敵だなって」
「え?そう?でも君の笑顔の方が素敵だよ」
「あ…!もうお上手なんですから!」
「本当だよ。君がいつも資料を届けてくれる時、本当に元気になれるから」
「…ありがとうございます。そう言っていただけると照れますね」
そう照れ笑いする真琴