第2章 赤色さん
「いらっしゃいませ!」
櫻井「おつかれ…様です?」
「ふふ。
昨日はありがとうございました。
ちゃんとカード持って来ましたか?」
櫻井「もちー!」
カードを見せつける櫻井さん。
昨日家に帰ってから
櫻井さんのプロフィールを見た。
私は28だから…7歳年上だった。
「あれ、珍しい。
めかぶ食べるんですか?」
レジを打ちながら呟く。
櫻井「一応ね!レジ打ちの人が
買い物かご見るから、
健康に気を使ってるフリ?笑」
"レジ打ちの人"
そうだよね。
「です。
。」
なんか悔しくて、
自分から名乗ってしまった。
櫻井「さん?
ちゃんでいいかな?
年下…だもんね?」
「はい7つ下です。」
「○○円です!!」
と値段を伝えてから、
ポイントカードをスキャンし、返す。
櫻井「俺の年齢知ってるんだ!」
「昨日プロフィールを見ました笑」
お金を預かって、お釣りを渡す。
櫻井「そっか!笑
ファンかと勝手に勘違いしちゃったよ。」
「まあ、ある意味ファンですかね?笑
…ありがとうございましたー。」
隣のレジの主婦から
視線を感じ、挨拶をした。
櫻井「またね。ちゃん。」
「またお待ちしております。」
名前、覚えてくれた。