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バレンタインデーの思い出

第1章 黄色さん





初めて食事に行った居酒屋さん。


今日は空いていて、

でもカウンターに並んで座る。




二宮「あん時。」


「…はい?」


二宮「俺が食事に誘った時、

初めて色々知れて。


あー、この子も左利きなんだ。とか、

さりげなく気遣い出来る子なんだ。とか。




最初は興味本位で食事誘ったけど

もう、

あの日からちゃんのことが

チラついちゃってね。」



レモンサワーを飲む二宮さん。



「でも、ならなんで、連絡

くれなくなっちゃったんですか?」



グラスを置くと、


二宮「他の人の気持ち、

知っちゃったからかなぁ。


俺はどっちも大切だったから。」




櫻井さんのことかな…。



気づいてたんだ。



「悲しかったです。」




二宮「…ごめん。」



私の左手を握る二宮さん。




「離脱するって言われました。

私はあの方の気持ちには

応えられなかったから…。」



二宮「今日はモテモテだったね。

告白されちゃってたし。」



え…??



「見て、たんです、か!?」



焦って上手く話せなかった。



二宮「ふふっ。二宮ちゃんは

なんでも知ってるのよ。」



「もー。」



ハマグリが運ばれてきた。



二宮「大好物来たよ。

火傷すんなよ?」



「あっつ!!う、美味しいっ!!」




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