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踊り子【気象系BL】

第4章 Asymmetrical…


「あっ…いいっ…そこ…もっと突いて…」

翔はいつだって俺の一番感じる場所を、驚く程的確に突いて来る。

多分…だけど、“商品”としての俺を気遣っての事だと思う。

一応NO.1と言われてる俺が、ヤリ過ぎでまともに踊れない…なんて笑い話にもなんねぇだろうから…

だから無闇矢鱈にSEXの痕跡を残すこともしない。

“恋人”としては、若干寂しさを感じなくはないけど、それも全部承知の上での関係なんだから仕方ない。

「今日の智…、すげー熱い…」

理由は簡単だ、俺まだ熱あんだもん…

俺は意識的に俺の中深くに埋めた翔の中心を、キュッと締め付けた。

「おまっ…、ふざけんな…、ビビるだろうが…」

「ふふふ、折角だからもっと気持ち良くしてやろうと思ってな?」

締め付けられたことによって射精感が高まったのか、翔が余裕のない顔で俺を見下ろす。

ああ、この顔だ…

俺が好きな顔…

余裕ぶっこいてる翔よりも、ちょっとくらい余裕を無くした時の方が、翔らしくて俺は好きだ。

「なぁ、俺…も、イキそ…」

「俺も…だな」

「じゃ…一緒にイコうぜ? な、翔?」

俺の腕が翔の首に回ったのをきっかけに、翔の腰が激しくグラインドを始める。

「あっ…あぁ…っ…、すげ…っ…」

一気に頂点と駆け上がる射精感に、背中が仰け反る。

「イクッ…イク…ん…、は…ぁっ…」

「イケよ…、俺が全部受け止めてやるから…」

腹に着く程反り勃った俺の中心を、翔の手が握り込んで激しく上下する。

「あっ…、あぁぁっ…」

身体を大きく震わせた俺は、翔の手の中に溜まっていた熱を吐き出した。

翔とは違う…

別の男の顔を思い浮かべながら…
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