第33章 鬼ススキが泣く夜は
〜数時間後〜
「…ふんぎゃーっ!!ふんぎゃーーっ!!!」
神無
「うっ!産まれた!」
朝焼けが窓から室内に射し込むころ、
私は神無くんの腕の中に赤ちゃんを産み落とした。
美菜
「ハァハァハァ…疲れ….た………」
神無
「お疲れ様美菜(#´;Д;`#)
よく頑張ったね!
ほら…可愛い男の子の赤ちゃんだよ。」
神無くんは手際よく産湯で赤ちゃんの身体を綺麗にした後、
私の胸に乗せてくれた。
美菜
「はじめまして…キミ……」
赤ちゃんは、ノアくんと同じ頭髪の色をしていて…
瞳は金色…
そして肌は透き通るような白色…
神無
「まさかの…神様と千助さんの血が流れてるなんて驚きだよな…
人間じゃありえない…」
美菜
「うん…でも私の赤ちゃん可愛い……」
健やかに眠る我が子の顔を思わず撫でる…
(この子を守っていかないと…
何があっても守っていかないと…)
私は、
神無くんと一緒にこの子を守っていくって誓った。