第33章 鬼ススキが泣く夜は
【神無視点】
美菜の出産が全て終わった瞬間…
手の震えが襲ってきた。
神無
「良かった…無事に産まれてくれて…」
お金が無いから病院での出産を断念して、
俺が全てをサポートすると決めた時、
本当に心配だった…
だけど…
美菜が頑張ってくれて
俺はほとんどサポートせずに済んだ。
母親ってのは…本当に偉大だ。
美菜
「おっぱい飲ませてあげないとだよね。」
"ゴソゴソ…"
神無
「ちょ!ちょい待った!!
俺、外に出るから!!」
まったく、
美菜は俺を男として見ていないようで
平気で胸を晒そうとした。
(少しは…男として見てくれよぉ…(泣))
少し寂しい気持ちはあるけど、
これから頑張って美菜を振り向かせたいと思う。