第3章 忘却とコーヒー
ノア
『よし、これで今年最後のカルガモ親子の横断も無事に終わった💜」
カルガモ親子の姿がまた森に消えると、
男の子は安堵し、私を抱え木から道路に着地した。
美菜
「…2度も助けてくれて、ありがとうございます…」
地面に降ろされた瞬間、
私は男の子に頭を下げた。
ノア
『まったく嫌になっちゃうよな…
キミを助けたばっかりに、
罰として100年分の寿命まで持っていかれるかもしれないし(¬_¬)』
美菜
「…気になっていたんですけど100年分って…
やっぱりあなた…人間じゃ……」
ノア
『そうだけど...今更?💜』
美菜
「しっ…信じられないです…」
ノア
『俺はヴァンパイア とピエロ妖怪のミックス…てか雑種??💜
うーん……
…人間的に言えばハーフかな??あってる??💜』
美菜
「あってると思います…多分…(;´д`)」
ノア
『あっ、ほんと?あってる感じ?
それはそれは良かった……💜
……ん?あれれ??」
美菜
「…?」
ノア
「俺…キミの命の恩人なのに、
まだ名前…教えてもらってないみたいなんですけど?ಠ_ಠ」
美菜
「あぁ…ごめんなさい!
えと私の名前は…佐藤美菜です。
宜しくおねがいします(´・ω・`;)」
ノア
『…歳も…教えてもらってない気がするけど…ಠ_ಠ』
美菜
『え?あっ…重ね重ねすみません!(;´д`)
えと17です…はぃ…』
ノア
『へぇ〜、17歳ねぇ〜若いね!
俺よりずっと歳下で"萎えた"💜』
(え?私よりずっと歳下???)
見た目は同い年くらいなのに信じられない発言が
彼の口から飛び出した。
ノア
『こう見えても俺、120歳だから💜』
美菜
「え!??」
(見た目…まるで私と変わらない年頃なのに?
いったいこれは…)