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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第7章 ワナにハマった俺のせい?






その瞳の奥にある意味を知ろうと、見つめ返しても、何も読み取れなかった。

不思議そうに、それでいて先程とは違い、物怖じする事もなく、まっすぐ見つめ返してくる美咲。



何でそんな無防備にこっち見てくんだよ。



お前、気付いてねぇだろ?

今ちょっとだけ、口開いてんだよ。



……キスでもしてやろうか?



って、それじゃ、さっき取り戻した空気が台無しじゃねぇか。

クソッ。訳分かんねぇ。



心の中で悪態をついてみても、全く意味がない。

まじまじと見つめ合い、絡まり合う二人の視線。



耐えきれなくなったのは、

俺の方だった。



ただ無言で見つめ合うこの感じが、何つーか……、



あぁ、無理だろコレ。恥ずかしすぎる。



未だに俺から視線を外さない美咲に、なんかムカついてきて。

目を細めて、意地の悪い笑みを浮かべ、彼女に卑猥な言葉を投げつける。



案の定、石像のように固まってしまった美咲に、俺は笑った。



お前がじっと見てくるからだ、バーカ。




その視線ひとつで、俺は、俺じゃいられなくなっちまうんだよ……



……バーカ。



からかわれたと思ったのか、美咲は昨日のように、美味しそうにパンを食べ始める。

俺も同じように、パン食って、水飲んで。



バカな事話して、からかって。



隣で過ごす夜は、あっという間に過ぎた。




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