• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第5章 ※ワナを仕掛けた俺のせい?





美咲の顔に、自分の顔をズイ。と、近付けた。



突然縮まった距離。
美咲は反応出来ていなくて。

その唇に、触れるか、触れないか、微妙な距離で、囁く。



「相性、いいと思うぜ、俺達。美咲の身体、スゲェぴったり。」

「な……何、言って……!」

「気付いてんだろ?」

「知らな、い!!!」



真っ赤にした顔をしながら噛み付いても、無駄なんだって。
分かんねぇかな?

いいから、早く、折れちまえ。

どうせ……



「一回したんだから、もう、何回しても、同じだろ?」

「あ、れはっ……!」

「お前が言ったんだよ、最高。って。」

「違う!全部、ま、違いよ!もう忘れるから、ジャンも忘れて!!」



叫ぶような声が耳を通り抜けていく。

……が、心にまでは響かねぇ。

聞く気がないからな。

俺の意見、と言うより欲望と間逆だから、仕方ねぇ。



だって、俺は。

お前に、触れたい。
触れ合いたい。
サイコーな時間を、送りたい。
お前に、してやりたい。



じわじわと刺激を与えてやれば、多分。
感覚を呼び起こす事が出来る。

あの夜を。

昨日の、朝のように。



身体は正直って、言うだろ?



「俺が、お前を手離すと、思うか?」



言った途端に、ギクリ。と、したような。
美咲の身体が強張った。

チャンスばかりと、踏みこんで。
Yシャツの袖から、手を差し込む。



「え、ちょっ、ジャン?!」

「大声、出していいのか?この状況で。」

「っ!!!」



俺が発した言葉に、声は止んだが。
ジタバタと抵抗を続ける美咲。

もちろん手を止める事はなくて。どれだけ足掻いても、無駄に決まってる。



俺達の体格が違う事。
賢いお前なら、分かってるんだろ?

そう。
俺達は男女なんだ。

触れて、触れられて、そして、身体で繋がる事が、出来てしまう。



昔の俺は、もう、いない。
均衡は、崩れちまったんだ。



「……美咲。」



囁くと美咲は俺の瞳を覗き込んで来た。



怯え、より気になったのは、
その濡れた瞳に浮かぶ、熱。

期待から来るものなのか、それとも別の何かか。



……お前もキッチリ、俺を感じろ。





/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp