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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第5章 ※ワナを仕掛けた俺のせい?





ギロリ。


睨み付ける美咲を、頬杖をついて見つめ返した。



美咲は少しばかり眉を下げ、悔しそうに席を立ち、それを見送り、呟く。



「……かーわいいな、アイツ。」



俺の言葉であんなにもあたふたして、取り乱すなんて。
兵舎でこんなに慌てるアイツを見たのは初めてだ。



……それにしても。



怒ってる顔すら可愛いと思っちまう俺は、かなり重症、だよな。



隣の朝食のトレーは、まだ片付けられていないまんま。



それ、食べてもいいですか?
なんて聞いてくるサシャに溜息を吐き、なんとか飯だけは守ってやる。



美咲が戻って来たのは、俺が飯を丁度食い終わるくらいの時間。

努めて心配そうな顔を作る。



「具合でも悪いのか?」

「…………。」



裏の意図をほんのり匂わせた外面に、美咲の顔が歪む。
嫌悪感、丸出し。



……意外と顔に出るんだな。お前。



どっちかっつーと、喜怒哀楽が豊かなサシャとは対照的に、落ち着いている印象の方が強かった美咲が、俺の中で少しずつ変わっていく。

何とも素直過ぎる表情をもっと見てはいたかったが、コニーに声を掛けられ、俺は席を立った。



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