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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第1章 ※それは月夜の酔いのせい?


[ジャンside]





最初は、全く意識していなかった。



飛び抜けて美人ってわけでもなく、振り返るほどスタイルがいいわけでもない。

そもそも、そんな女は同じ104期生に、ミカサと言う、美に愛された兵士がいるわけで。



美咲は、普通の、まぁどっちかっつーと綺麗な方に入るんじゃねぇの?ってくらいの、同期。



アルミンのように、舌を巻くほど賢いってわけでもなく、アニのように格闘に秀でているわけでもない。

発想がユニークだとか、天才肌だとか、程遠い女。



ただ、ミスは少なく、時折、気の利いた先回りをする女だな。とは思っていた。




美咲と一緒に訓練をしていて気付いたのは、やりやすい、ってとこ。



兵団と一口に言っても、クセ者だっているし、自己主張が強い輩が多い訳で、兵士同士でぶつかり合う事も多い。

俺もその内の一人である訳だが。




だが、美咲と組むと、不毛な争いが起こりにくかった。



遠慮して口出ししねぇとかそんな甘ったれた事じゃねぇし、言いてぇ事は言って、納得してねぇところは納得するまで話し合う。

その変わり、上官の命令以外の妥協はしねぇ。




女にしては珍しい、そのスタンスが心地良かったのかも知れない。





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