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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第16章 小さなシアワセ雨のせい?


[ジャンside]



翌朝。

まだ薄暗い時間に起きた俺は、美咲を起こさないようにベッドを出て、兵団共有の風呂場へと向かった。



自分の汚い独占欲。

それを洗い流すかのように、頭からお湯を被る。



外はまだ強い雨が降り続いていて、「今日の工事は昼からになりそうだな」とぼんやりと思った。



風呂から上がり、ついでに食堂に寄り、二人分のスープを持って再び美咲の部屋に戻ると、彼女はまだくったりと眠っていた。



いつもなら、朝日が昇るか昇らないかの時間に自分の部屋に戻っていたのに、またここに来てしまったのは、今日はまだもう少しだけ、美咲とこの部屋で一緒にいたい気分だったからだ。



熱いお湯を浴びた為、身体が火照って汗がこめかみ辺りを落ちていく。



シャツが汗まみれにならないうちに、取り敢えずは身体が冷えるまでハンガーにでも掛けておくか。



カタン。

ハンガーを取った音で、美咲がもぞもぞと動いた。



「……ん。」

「なんだよ、起きたのか。」



声をかけると、美咲はゆっくりと布団から出て、机にスープを用意している俺の姿を見て、口をパクパクと開ける。



「ちょっ……何その格好?!」



その言葉は、シャツを脱いでズボン1枚でいる俺に向けてだろうか。



そんな事をぬかしている美咲は、長めのロンTから、綺麗な足を惜しげもなく晒している。



あぁ。胸はまぁ、大きい方じゃねぇと思うけど、脚は格別なんだよな。

普段見る事ねぇから、余計に、かも知れねぇ。

ラインが整ってるっつーか、すらっとしてんのに肉感もあって、柔らかくて滑らかで。

……目のやり場に困る、なんて純情さは美咲との甘い夜の繰り返しで、とうに消えていて、またジワリと欲を刺激されるのを感じた。



「服っ!着なさいよバカ!」

「はぁ?今更だろ。……つーか、それを言うならお前もだ。」

「っ!」



ハッとした表情で自身の着ている物を確認し、美咲は袖を思い切り引っ張り、必死に脚を隠そうとする。



……が。


あ、ダメだ。限界。



「ぶはっ!隠れてねぇよ!」

「う、うるさい!」



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