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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第13章 私の誤解と憧れのあの人






フと、頭を包み込むような温もりが降りてきた。



「悪い。いじめすぎたな。」



その言葉で、私の頭に触れているのが、リヴァイ兵長の綺麗な手だと気付いた。



団長室でまじまじと見た、綺麗な手。

あれがいま、私の頭を緩やかに撫でている。



意識すると、急に顔が熱くなってくる。

明らかに赤面している事が、自分でも分かった。



「……子供扱い、ですか?」



つい、可愛げのない事を言ってしまう。

照れ隠しなんだけど、残念すぎる言葉だ。他に言いようあったのに。と思う。



でも、リヴァイ兵長は知らん顔で、予想もしていなかった言葉をくれた。



「……触りたくなっただけだ。」

「ッ……?!」



な、何……それ。



身体の芯が、熱い。

赤面どころじゃない。
身体中の血管が、沸騰しそうだ。



勝手に意識してしまっている事を、リヴァイ兵長に悟られたくなくて、顔を上げられなかった。

それをどう解釈したか、リヴァイ兵長は優しく頭を撫でるのを止めない。



しばらそれを楽しんでいたようだったが、突然、ハッとしたように、その手が離れた。



「……そこらの飢えたオヤジがやりそうで、気持ち悪かったか?」

「い、いえッ……!」


慌てて否定するが、まだ顔は上げられない。

自分でも、今どんな顔をしているのか、把握出来なかったからだ。



察してくれているのか分からないけど、リヴァイ兵長は先程頼んだライスを二人分に分けて「食え。」と、優しく言ってくれた。



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