第9章 〜差し迫る魔の手〜
カルマ『残念だけど、まぁちゃんの隣は予約が入ってるんで!』
そう言いながら、まぁを自分に抱き寄せる。
花屋『ごめんごめん!そんな深い意味はないから気にしないで。
あと、プレゼント、安くしとくよ?
どうかな?』
私達は、花束を抱えて、烏丸先生のいる職員室へ向かう。
桃花やひなのたちがビッチ先生を連れ出してくれている中、烏丸先生に事情を説明し、ビッチ先生へ花束を渡すよう手配を整え……。
ガラガラガラ…
イリーナ『なんなのよ!あの子たち!急にみんな用事があるって帰るなんて!』
烏丸『イリーナ!遅くなってすまなかったな!
誕生日、おめでとう!』
イリーナ『やだ……これ、あんたが?』
烏丸『祝いたいのは本心だ!おそらく誕生日を祝うのも最初で最後だろうからな…』
イリーナ『……何よ。それ…。』
烏丸『当然だ。任務を終えるか。地球が終わるか2つに1つ。
どちらにせよあと半年もせず終わるんだ。』
イリーナ『…………』
パシャン!
窓の外から覗いていた私たち。
イリーナ『こんなことだろうと思ったわぁ…。』
そう言い残し、ビッチ先生は職員室を出て行ってしまった。
ーー帰り道ーー
『ビッチ先生に悪いことしちゃったな…。』
花屋『あっ!さっきの!』
『花屋さん!さっきはありがとうございました!』
花屋『どうだった?プレゼント、喜んでもらえた?』
『それが……。』
花屋『どうしたの…?良ければ話聞くよ!』
ーー教室ーー
渚『ビッチ先生、大丈夫かな?』
カルマ『ま、ちょっと気まづくなっちゃったねぇ〜!まぁちゃん相当落ち込んでたしなぁ〜』
コロ先生『にゅやぁ〜…まあ、みなさん今日はもう遅いので帰りましょう!気をつけて。』