第1章 〜転校生は…〜
『それではみなさん、授業をはじめます!
と、その前に本日よりE組に転入してきた新しい仲間を紹介します!
実は先生もまだ会っていないので楽しみです!』
倉橋『へぇ〜!転入生!どんな子だろぉ〜!』
磯貝『みんな!仲良くできるよう、たくさん話かけよう!』
カルマ『この時期に転入生なんて珍しいよねぇ〜』
ガラガラガラ…………。扉が開き、みんなが一斉に注目する。
烏丸『おはよう。今日からこのクラスに加わる、桃宮まぁさんだ。さぁ、入ってきてくれ。』
廊下側からドアの前に現れたのは、ゆるいパーマがかかり、オレンジ色の髪を腰の辺りまで伸ばし、瞳は深い桃色をした色白の女の子であった。
顔を上げ、教室に入ろうとした彼女は何かと目が合い、すかさずドアを閉める。
E組(…………………。)
ドアの外(…………………。)
コロ先生(…………………。)
しばらくの沈黙後、再びドアが開く。が………。
パシャンッ!
再びドアが閉まる。
ドアの外『タコ?黄色いタコ?………いや、きっとこのクラスで飼ってるペットだ。』
E組&烏丸(かわいそうに…。かなり動揺してる…。)
コロ先生(ペット…………)
カルマ『大丈夫だよ!入ってきなよ!』
『あっ。はい………。』
トンッ………。何かにふわりとぶつかる。
それは自分の倍程の背丈がある黄色い顔に、うねる触手の生えた生物。
『ギャーーーー!』
思わず隣にいたカルマに抱きつく。
『はじめまして!桃宮まぁさん。
私は、E組の担任をしているコロ先生です。今日からあなたの担任でもあります。宜しくお願いしますね!』
『あなたが…さっき烏丸先生が言ってた…。』
烏丸『あぁ、そうだ。急な転入で言葉のみの説明になり驚かせてすまなかった。さっき説明した通り、君にも今日からクラスのみんなと一緒に、このナイフや銃でコイツを暗殺してもらうことになる。』