第8章 自己紹介・・・そしてそれぞれの過去
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皆が寝静まったと思われた夜―――――――。
一部が起き、秘密の会議を行っていた。
「・・・で、無事にエレンはあの“嘘の記憶”を信じているようだが・・・、疑っている様子は無かったか?お前ら三年間あいつといたんだろ。どうだった?」
「多分、この調子でいけば大丈夫だ。」
「僕もライナーと同じ意見だ・・・。」
「私も・・・。」
「・・・で、リーベもエレンと一緒にエレンが故郷の人間だと信じていたか?」
「あぁ、信じてたよ。おかげで私がまた嘘つく羽目になったよ・・・。」
「アニ・・・、しょうがねぇ・・・。俺らがお前を支援してやるよ・・・。」
「っ!!でも・・・前言ったけど記憶のない状態で・・・」
「記憶がないからいいんじゃないか。記憶が戻ったらエレンはもしかしたらまたあっちに戻るかもしれない。
あの、女のもとに・・・。お前はそれでもいいのか。」
「エレンが幸せなら・・・。」
「お前、それ嘘だろ。俺はモントゥやリーベに幸せになってもらいたい、だがな、お前らにも幸せになってもらいたいんだ。これ以上、お前らの気持ちをため込むな。素直になれ」
「・・・ほ、本当はエレンと仲間以上の関係になりたいよ。
でも、私はエレンと違う・・・。エレンの仲間を殺した身だ。そんな私が・・・」
「それは、俺も一緒だろ。俺はお前ら以上に人に言えないことを様々している。お前らはマシだ。だから、精一杯残された時間を後悔せずに生きるしかないんだ。
・・・アニ、お前は思いを告げなくても後悔しないのか?」
「・・・後悔する・・・。」
「・・・よし、分かった。今日の会議は終わりにする。」
皆が解散した中一人僕は呟く・・・。
「ま、まさかアニがエレンを好きだなんて・・・。
僕はどうしたらいいんだ・・・?
言えるわけない・・・。僕がアニを好きだなんて・・・。」