第12章 望まれない再会
僕達は今まで乗っていた馬から降り、食料らしきものを、背中に背負っている少年に声をかける。
「エレン!!」
と・・・
その少年は僕たちの方に振り向いた、やはりエレンだ。
しかし、帰ってきた言葉はむなしく・・・
「・・・誰?しかも、なんで敵である調査兵団が俺の名前を知っているんだ?」
「・・・えっ・・・。」
みんな言葉が出なかった。
僕達は、敵じゃない。仲間じゃないか。
それに、誰って・・・エレン、君は・・・
「・・・僕達の事覚えてないの!?
・・・僕とミカサは君の幼馴染でペトラさんは・・・君の恋人だったじゃないか!
それに、君は調査兵団の兵士だっただろ!?」
「・・・?俺は戦士だぞ?幼馴染もお前らじゃなくて違う奴らだし、何言ってんだ?」
まるで、敵を見るような目で僕達を見る
いったい、どうしちゃったの・・・。
すると、ミカサが
「エレン!貴方と私は家族・・・!
それも覚えてない?」
そして、ペトラさんも
「エレン、私のことも覚えてないの・・・?
このネックレスも!」
首に掛けてあるネックレスを取り出して言う
「ネックレス・・・、それは俺が持ってるやつ・・・なんで?・・・いや、・・・そういえばなんで夢に出てきたあんたが・・・っ!」
エレンが頭を押さえうずくまる
「・・・エレン?どうしたの!?」
エレンの様子を見ようとエレンに近づこうとすると、
「・・・!!エレン!」
聞き覚えのある声が聞こえ、エレンと呼んだ人のほうを見ると・・・