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天才のオレに惚れなさい
第2章 天才と席替え
1週間後、桃浜は読み終わった『赤いタヌキの殺人事件』をオレに返してきた。
「ねえ、伊豆くんはどこまで読んで犯人に気づいた?」
「ん?そうだなあ…2章目あたりかな」
「そうかあ。私は5章目までかかったよ。伊豆くんには敵わないなあ」
天才はすごいね、と桃浜は笑った。
ミステリの犯人当てるのが速いからって、すごいとか、そういうことはないだろ。と思ったが、口には出さないでおいた。
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