第12章 一緒に作りたい
「うわぁ…可愛すぎる」
「え…ちょっと、見すぎです!」
遥のエプロン姿に見とれる如月
「やっぱ俺が選んだだけあるな」
と口角が自然と上がる
「もう、私やめますよ?」
「あー、はいはい。見るのやめます。」
如月は見とれるのをやめ、料理の準備を始める
「じゃ、玉ねぎのみじん切りしてみ?」
「みじん切り…」
遥は包丁を握りおぼつかない手つきで玉ねぎを切っていく
「お前、危なっかしいな。ほら、一緒にするから覚えろよ?」
如月は遥の後に周り手を握り玉ねぎを
みじん切りにしていく
「こうすれば簡単だろ?」
「わー…できてる…」
「これで俺が忙しくなっても出来るだろ?」
「…うん」
玉ねぎをみじん切りにし終えるとにんじん、鶏肉も順番に切っていく
「よし炒めていくか」
玉ねぎ、にんじん、鶏肉を炒めていく
「ある程度炒められたらここで塩コショウとケチャップだな」
「一人でした方が楽ですか?」
「ん?お前と出来て楽しいよ」
「良かった…料理下手だから」
「お前は作りなれてないだけだろ?大丈夫。俺がちゃんと教えてやるから」
遥の頭を撫でる如月
「ご飯入れて混ぜたらお皿に盛ろうか」
「はい」
如月の指示通りに調理をしていく遥
「次は卵だな」
卵も如月の指示通りに作り先程のケチャップライスへ乗せる
「わぁ…オムライス作れた」
「俺が教えたんだからあたりまえだろ?」
その他にはサラダと市販のコーンスープを使い調理が終わる
「よし、食おう!」
「いただきます」
2人仲良く声を揃え食べ始める
「美味しい…」
遥はいつもの如く幸せそうに食べる
「これでオムライスは完璧だな」
如月は遥の方を向きオムライスを頬張る
「んふふ、また作らせてください」
「腕が鈍ってないか見てやるよ」
「ちゃんと一人で出来るようにしますね」
そんな会話をしながら食事を終える