第11章 バレンタインの日は
次の日、学園では
「如月先生ー、手作りチョコです」
「私のも受け取ってください!」
如月は女生徒に囲まれチョコの入った箱が両手いっぱいになるほど渡される
思う様に進めず、戸惑う如月
「あーあ、囲まれちゃってるよ」
と#NAME6時が呆れた顔をする
「まー、みんなの王子様なんでしょ?」
「あんたはチョコ渡さないの?」
「さーどうでしょ?」
遥は囲まれる如月を横目に教室に入り席へつく
「東堂くん、良かったらこれ受け取ってください」
東堂も同様に女生徒からチョコを受け取っていた
「みんなしてよくやるわー」
ため息混じりに尾崎がいう
「それだけ女の子には大事な日なんじゃない?」
「ま!私はあんたにだけあげるけどねー」
尾崎と遥はお互いにチョコをプレゼントしている
「とにかく全員教室に戻れよー。SHLの時間だ!」
如月が人声かけると女生徒たちは全員教室へ戻る
そんな朝を迎え、あっとゆう間に夕方になり如月の家へ向かう遥
ガチャ――
「お邪魔します。」
「いらっしゃい!晩ご飯作ってるから適当にくつろいどけよ」
部屋着姿の如月はキッチンへ戻り晩ご飯の用意をしている
遥はいつもの場所に座り、テレビを観たりスマホを触ったりしていた
「なぁー」
「はい?」
キッチンから如月が声をかける
「お前さ、今日誰かに渡したか?」
「何をですか?」
「チョコしかねーだろ?」
「あー、渡しましたね」
彼女から思いもよらない返事に少し動揺する
「だ、誰に…?」
「へ?那奈しかいませんよ?」
「あ、あー!尾崎ねー」
名前を聞きホッとする