第10章 約束
「はーい!撮影終わりでーす」
と教師が声をかけ、撮影が終わる
「やったねー」
と喜び遥に抱きつく尾崎
「やったねーじゃ無いよ!」
「え?嬉しかったんでしょ?」
「絶対に他の子から睨まれてたって…」
「そんなの関係ないでしょ?彼氏だし」
「やめてよー聞こえたらどう…」
「えええ!!!!」
と後から大きな声で近づくのは比嘉 だった
「そーうだったのぉ?高野さん」
明らかにわざとらしい
「知ってるくせに…」
とぼそっと言う尾崎
「まぁ…はい。」
「そんなことあっていいのかしらねー」
と不気味な笑顔で言う比嘉
「ほら、あんた邪魔したところで無駄なんだからお黙り!」
そう言い比嘉 を追いやる尾崎
「まっ!せいぜいお幸せにー」
と最後まで嫌味でしかなかった
「あ!ごめん那奈!これから予定があるの!」
慌てて遥は祖父母の元へ行くと
「ごめんなさい。おじい様とおばあ様。本日は…」
「今更言わなくても分かってますよ。」
と祖母が微笑む
「お前は立派なんだから、好きにしなさい。」
そう祖父も笑顔で送り出す
「明日には家に戻りますから!」
そう言い如月の元へ走る
「おまたせしました…!」
と如月の車でとある所へ向かう
「行きたいところってなんですか?」
「まぁ、行ってからのお楽しみだな」
「はぁ…っ!ラブホ…」
「ちげーよ!」