第10章 約束
如月は遥を抱え湯船に入る
「よっと…」
湯船に入り、遥の体を足で挟む態勢になった
「どこも痛くないか?」
「……」
「なに?いじけてんの?」
と顔を覗き込ませ調子良さげに言う
「…痛いかもです」
「っ!どこ?どこが痛い?」
と慌てる如月
「心が…」
ぼそっと言う遥に
「え?…なんて言ったんだ?」
「何でもありません。」
「どこか痛いんだろ?それなら病院(…」
「病院に行ってどうするんですか関係バレます!」
「そりゃ、俺の奥さんが妊娠しましたって言うよ」
「まだしてません!」
「はは、いつかするだろ?俺とお前の子は絶対に可愛いに決まってる」
「気が早いですよ、卒業まで避妊って言ったのに…」
「危険日にしたことないだろ?」
「ギリギリでしたけどね…」
と以前、危険日ギリギリで如月の欲が抑えられずヤってしまうこともあった
その際、遥は珍しくかなり怒った
「あー…それはマジでごめん!」
「保険体育の教師なのに…」
「それは、お前の前になると何も抑えられなくなるから」
「…っ!…もう、変態」
と遥はぷいと顔を背けた
「ごめんごめん。でもお前のこと好きなのは本当だろ?何があっても離してやんねー」
そう言い如月はギュッと三角座りをする遥を後から抱きしめる