第8章 これからのこと
体育の授業が終わり昼休みとなる
尾崎は保健室へ向かった
コンコン――
と保健室のドアをノックし入る
カーテンの影に
ベッドで寝ている遥の横に座り、手を握っている如月の姿があった
それを見てドアへ引き返そうとする
「尾崎か?」
と如月が声をかける
「あ…バレました?」
と笑ながらカーテンを開ける尾崎
「来るだろうとは思ってたからな」
「遥は大丈夫なんですか?」
「貧血だと…俺が無理させすぎたな。」
と反省をする如月
「やっぱりヤりすぎたんだ、ははは」
となんとなく悟り笑う尾崎
「そんなこと話してたか?!」
と尾崎に必死になって聞くが
「ううん。バイトのせいって言ってた」
「バイト…?」
「うん。実は平日も何日か言ってるんだよ…先生には黙っててって言われたけど、さすがにこうなったら言うしかないし、平日やめといた方がいいね」
「…進学するために塾だって、言ってたけど?」
「遥は塾に行く必要ないでしょ。もともと勉強出来るし、進学もそんなに頭のいいところに行きたいなんて思ってないと思う」
尾崎は以前遥が話していたことを如月に伝える
「無理のしすぎだ…お前は。」
と眠っている遥へ語りかけた
「まぁ、平日のバイトは辞めさせてあげて。そーすればエッチなこともできるんじゃない?」
と言う尾崎にさすが親友なだけあると思った如月であった
「まぁ、また放課後に来るねー」
と言い、尾崎は保健室を出る
「本当はバイトなんてしなくてもお前を食べさせてやる金なんて腐るほどあるのに…そんなに俺のためにするなんて、また惚れるところが増えちまうだろ?」
と語りかけ、また遥の手を握り如月も眠りについた