第8章 これからのこと
そんな遥のバイト先はファミレスのウエイトレスであった
「じゃあ3番テーブルにお願いねー」
「はい!」
と遥に指示を出すのはバイト先の先輩である七瀬
「お待たせしました。お子様セットです」
と遥が3番テーブルの女の子前に置く
「お姉ちゃんありがとう!」
その言葉に嬉しくなり笑顔で対応する
「すいません…ありがとうございます」
と母親は言い父親は会釈をする
とても微笑ましい家族の姿に自分の幼い時を思い出す
今はいない両親と昔はよくピアノの発表会のあとは必ず決まってファミレスに来ていた
そんな頃をふと思い出す
「遥ちゃん。12番のテーブル片付けに行こっか」
と声をかけるのは頼れるお兄ちゃんてき存在である松岡だった
「はい。」
と2人でテーブルを片付け遥はレジに行きまた食事を運ぶ
そんな忙しい休日のバイトであった
「お疲れ様ー!」
とバイトが終わり七瀬と更衣室で声を掛けられた
「お疲れ様です」
「遥ちゃん、仕事覚えるの早くて助かるよー」
とほっこりした顔で遥に言う
「でさでさ!彼氏!どうなの?」
「最近はよくおうちに行ってはよく一緒に料理するようになりましたよ」
「えぇー!それいいなぁー」
と羨ましがり可愛い笑顔で聞く七瀬にも彼氏がいる
「うちの彼なんて全然一緒にしてくれないよ?美味しいとはいつも言ってくれるけど」
「七瀬先輩の手料理はすごい美味しそうですよね!想像ですけど」
「また何か作ろうか?」
「ぜひー!」
以前貰った手作りのクッキーの美味しさに遥が感動し、七瀬に作り方を教わることもあった
それを如月にあげた際、初めての手作りお菓子だったため嬉しさの余り遥にクッキーを作ってとねだることが多くなったというエピソードもある