第6章 放課後の生徒会
「そうしないと、クラスどころか学校全体に言うよ?この学園で僕を信用しない人間の方が数少ないんだ。如月なんてすぐに首が飛ぶよ?」
と言い悪い笑みで遥を見る
「…わかった。」
「あ、勝手に文章を変えたりしないように画面が見えるようにメッセージを送ること。逆らったりしたら明日、君は学校から如月と共に消えるよ?」
そう脅された遥は東堂の監視の元、如月にメッセージをうつ
『先生、ごめんなさい。私、やっぱり先生とは付き合えない。別れましょう』
「うん。じゃあ、それを送信して」
と無理やり東堂に押され画面には 送信しました と表示される
「じゃあ、このスマホは没収させてもらうよ。」
「え…!?」
「当たり前だろ?君が家に帰って嘘だと言えば如月
が気づくからね」
「そんな…」
「家に行こうとしても、ずーと君のこと見てるから無駄だよ」
「どういうこと?」
「僕は財閥家の息子だよ?君の家の周りを僕の手下が見回ることだって出来るんだよ?残念だね。」
如月との連絡も何もかもすべてを失った遥はこれこそが1番の絶望だと思った
「もちろん、今までお昼ご飯は如月とだっただろうけど、明日からは僕とだよ。ラウンジで美味しいものをいっぱい食べようね?」
東堂がニコッと微笑むが今はただの憎い顔でしかない
その時
ブーっと遥のスマホが鳴る
如月からの電話だった
「ほら、出て」
遥は頷き、スマホを手に取る
「もしもし!お前、どーしたんだ?なんかのイタズラか?
」
と慌てて問いただす如月
声をきくと泣き出しそうになる遥に片方の耳から
「ごめんなさい。先生、私はもう忘れて」
と東堂が囁く
これを言えというこのなのだろう
遥は意を決して
「ごめんなさい。先生…私は…もう、忘れて…」
今にも泣き出しそうな声で如月に伝える