第6章 放課後の生徒会
「は?なぁ?本気で言ってんのか?!だから、俺に合わなかったのか?」
突然の別れを言葉にする遥に如月は訳が分からず問いかける
「私はもう、先生とはいられないの」
「私は…もう、先生とは…いられない…」
東堂がまた囁く言葉を遥は涙を流しながら口にした
「は?…なぁ、どうして理由を言わねんだよ!おい!遥!…」
プツ、ピーピーピー
無理やり東堂がスマホを取り上げ電話を切った
「…っく…ぅ…!」
如月との別れに自然と涙が溢れ出し体から力が抜け床に座り込む
「ほら、そんなに泣かないでよ。明日からは僕だけじゃなくて他にも友達がたくさんできるんだよ?」
と遥の背中を微笑みながらさする東堂
その表情が怖くなり遥は生徒会室から飛び出した
「んふふ…上手くいったのね。哀れだわ」
「君も恐ろしいことを考えるんだね。比嘉 さん」
「恐ろしいなんてとんでもないわ。でもこれであなたの願いもかなったでしょ?」
遥が飛び出したあとに生徒会室に入ってきたのは比嘉 だった
「まぁね。かなり距離を詰められたよ。」
「これで邪魔は無くなったわ。これであの人も私を見てくれるようになるわよ」
「明日から、楽しみだな」
と不気味な笑みを浮かべ生徒会室には笑い声が響く