第15章 雨の降る日
「高野遥」
「はい」
教室での出席確認
勉強も出来て、運動も出来る生徒だった
でも周りになれないそんなあいつを俺はいつの間にか目で追いかけていた
「あの、如月先生…」
「おー、日直お疲れさま!こんな量のノート大変だっただろ?大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。」
とても真面目で優秀な生徒、でも地味なところが俺の興味をそそる
2人きりで話す時は少しドキドキもした
「私は、1人でも大丈夫ですから…」
「そんな事言うなよ。俺がいつでも話聞いてやるから」
「すいません…」
「当たり前だろ?悩みがあるならいつでも言ってくれ」
「実は…この間、私の気に入ってたペンが無くなってしまって」
遥は教室で無くなったといい一緒に探す事にした
「その時、筆箱は持ってたのか?」
「いえ、数学の先生に用があったので筆箱は机の上に置いてました」
「んー…誰か机にあたって落としたとか?」
「え…」
遥は可愛いことに困った顔で焦っていた
「じゃ、俺が明日までに捜しといてやるよ。今日は早く帰んな?」
「でも…」
「大丈夫。先生がちゃんと探すから。もう帰らねーと家の人が心配すんだろ?」
「すいません…お願いします」
「おう。気を付けて帰れよ!」
そうして俺はポケットから遥のペンを取り出す
「はぁ…可愛い。絶対俺の彼女になるんだ。」
遥の姿を見るだけで勃ちそうになるのを抑えるので精一杯になる
「あ、俺だけど。さっき送った写真と同じもの、用意しといてくれ」
俺は家の使用人に頼み遥のものと同じものを取り寄せするように言った
「ふ、これは俺の宝物にするな?はぁ…お前の匂いがするよ。彼女になれば俺のものになるんだからいいよな?」
とにかく嬉しかった、遥のものがもう手にあることに