第15章 雨の降る日
入学式から3ヶ月、遥は本当の悩みを俺に打ち明けてくれた
俺も同じことを伝えた時、遥の目は少し潤んでいたものの安心をしたかのように見えた
そしてやっと心を開いてくれたことを確信した
その時に決心した、必ず犯して孕ませてしまおうと
そうすればどれだけ抗おうと俺の彼女になるどころか奥さんにまでなるから
「っ…何、そんなに見つめて…」
「先生…泣いてる…」
「は?…俺がそんな…っ」
俺の目からはなぜか涙がこぼれ落ちていた
「どうして、泣いてるんですか…?」
「泣いてなんて…」
「私、何かしました…?エッチ嫌々して…」
「違う…!そんなわけねーだろ!お前とのセ○クスは俺にとって嬉しいんだから」
「…無理しなくて…きゃっ」
雨の日は嫌に思い出す
「せっ…先生、大きいから…あっ…」
誰かの温かさに触れたくなる
「まって…先生…!」
「っ!…悪い、俺…」
「嫌です。また無理やりされるのは」
遥は俺にとって唯一心を許せた人間で
「何かあったんですか?…わ、私でよければ…っ!そんな急に抱きついて、どうしたんです?」
「悪い、無性にお前にこうしたくて…」
「話してください。私がちゃんと聞きますから」
遥なら素直に話せた
「雨の日はどうしてもな…はは、かっこ悪いよな?」
「いえ、先生にも弱いところがあるんですね」
「は?…」
「いつも笑顔でみんなに優しくて、でもたぶん本当はそうじゃなくて」
遥はもう俺のことをわかっていた
「先生、たまには…弱くなってもいいですよ?」
「え…あ、うん。」
「だ、だからその時は…」
「好きなだけエッチしていいですよって?」
「ち、違いますよ…!そうじゃ…」
「うんうん。分かってる。お前がいい子だってこと。ありがとな」
「はい」
遥の照れた顔はたまらなく可愛い
これが出会ってまだ1年もたたない時期だ