【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜
第11章 こちら赤の軍恋愛相談室〜ただいま会議中〜
ゼロ「はあ⁉︎何を……」
エドガー「へぇー、それはいいですね。流石ヨナさん。俺達全員でフォローに回ればゼロも安心ですね」
ゼロが文句を言う前にエドガーがすかさずヨナの案を推す。
ヨナ「そうでしょ⁉︎ではランスロット様、よろしいでしょうか?」
ランスロット「ああ、許可する」
顔を真っ赤にして今にも食ってかかりそうだったゼロは、ランスロットの言葉を聞いた途端にガックリと肩を落とし、
反論するために開いた口から長い長いため息を漏らしたのだった…。
…☆…☆…
ヨナ「じゃあ早速作戦会議といこうか」
エドガー「いいですね。善は急げといいますし」
カイル「しゃーねーな。貴重な休憩時間だがアリスとゼロのためだ。協力してやるか」
ゼロ「……おまえら。ただ面白がってるだけだろう」
ゼロは嬉々として話し合う幹部達をじっとりと睨む。
ヨナ「で。二人はデートくらい何回かしてるんでしょ。なんでそういう流れにもっていけないわけ」
エドガー「ヨナさん、ゼロはそういうことに関してはとっても奥手な子なんですよ」
ゼロ「っ…、おい、勝手に決めつけるな」
わざと悲しそうな顔をするエドガーにゼロは慌てて反論する。
カイル「やっぱなー、ゼロが思い切っていけるようなシチュエーションが必要なんじゃねーか?」
ヨナ「例えば?」
エドガー「あ。アリスにゼロのシャツを着てもらうとかどうです?」
エドガーの案にいち早く理解したカイルが続けて説明する。
カイル「シャワー浴びた後とかに自分のシャツ一枚だけ着させるってやつだろ?」
ランスロット「なるほど。着替えがないにも関わらずなかば強引にアリスにシャワーを浴びせさせ、脱衣所にはシャツ一枚しかなくそれを着ざるを得ない状況に追い込むということだな」
カイル「…概ね合ってっけど、なんかなぁー」
ランスロット「?」
ランスロットの説明にカイルが苦笑する。
エドガー「まあ、とりあえず。皆さん想像してみて下さい。シャワーを浴びたあとのシャツ一枚のアリス……グッとくるでしょう…?」
何かを企んでいる時のような、含みを持たせた笑みを浮かべながらエドガーはゆっくりと幹部達の顔を見渡した。