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【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜

第11章 こちら赤の軍恋愛相談室〜ただいま会議中〜



ここ、クレイドルではちょうど梅雨の時期に入り、毎日じめじめとした暑さに見舞われていた。
赤の軍兵舎内では魔宝石による完璧な空調管理が行われ、兵士達は休憩時間を快適に過ごしていた。

そんな中、談話室には珍しくランスロット、ヨナ、エドガー、カイル、ゼロが集まりそれぞれ思い思いに過ごしていたのだが、カイルがふと思いついたようにゼロに話しかけた。


カイル「ゼロ、そういえばおまえアリスとはそろそろヤッたのか?」


ゼロ「っ…⁉︎⁉︎」
ランスロット「…!」
ヨナ「っ!!ゴッホゴッホゲホッ!」
エドガー「!」


全員がぴたりと動きを止めて静まり返った中、紅茶でも飲んでいたのかヨナが盛大に咽せる声だけが響く。


ヨナ「なっ…!!なななんてこと言ってんの⁉︎⁉︎カイル!!!」

ようやく咽せが治った様子のヨナが顔を真っ赤にしてカイルに食ってかかる。

エドガー「まあまあ、ヨナさん。落ち着いて」

エドガーがヨナとカイルの間に入り、ヨナを宥めるかと思われたが、

エドガー「で?どうなんですか?ゼロ」

いつものにこやかな笑顔にどことなく面白がるような雰囲気を織り交ぜながらエドガーはゼロに追求する。

ゼロ「なっ…そ、そんなことはお前達に関係ない…っ!!」

ゼロは首まで真っ赤に染めてエドガーをきつく睨みつける。



ランスロット「関係なくはない。それは重要案件だな」

突然、それまで静観していたランスロットの声が響き再び談話室はしん…と静まり返る。


ランスロット「アリスは今やこのクレイドルにとって最重要人物。その者を傷付けることあれば戦いの火種にもなりかねん」

ゼロ「あ、い、いえ。我が主。決して傷付けるようなことは…」

カイル「甘いなーゼロ。何もしないっつーのも傷付けることになんだぜ?」

ゼロ「っ…」


カイルの言葉にゼロは思わず押し黙ってしまう。
それを肯定ととったのか、ヨナが突然立ち上がりいい案を思いついたとでも言いたげな顔で高らかに宣言した。


ヨナ「よし!仕方ないから奥手なゼロに俺たちが直々に女性の扱い方について助言してあげようじゃないか!」



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