【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜
第10章 酔っ払いアリスちゃんと黒の軍幹部達☆
アリス「おはようございます!」
翌朝。
アリスは二日酔いにならず、いつもよりスッキリとした気分で元気に食堂の扉を開ける。
レイ「ん、おはよ」
シリウス「おはよう、お嬢ちゃん。今日は一段と元気だな」
アリス「あれ?フェンリルとセスさんは?」
食堂にはいつもの二人の姿がない。
シリウス「いや、それが二人して早朝訓練に行ってくるとか言って、日の出前から出かけたっきりなんだよ」
レイ「珍しいよな。朝食も食べずに」
アリス「ふーん…。あ、ルカはまだキッチン?私手伝ってくるね」
アリスがキッチンへ行こうとするとシリウスは少し慌てて止める。
シリウス「いや、ルカもなんだよ。朝食を凄い速さで作り終えた途端に訓練だーって出て行っちまったんだよな」
アリス「そっか。3人とも仕事熱心なんだね!じゃあ戻ってきたら食べられるように何か用意しておくね」
上機嫌で朝食を食べるアリスを見ながら、レイとシリウスは小さな声で言葉を交わす。
レイ「確実に昨日何かあったはずなのに、全然普通なのな」
シリウス「お嬢ちゃんは酔ってたからな、覚えてないってところだろうな」
レイ「シリウス、あとであの3人とっ捕まえて話し聞き出すぞ」
シリウス「OK、ボス」
二人は軽く頷くと何事も無かったかのように朝食を食べ始めたのだったーー。
終