第7章 ルキア救出!いざ尸魂界へ!!
静かに、ただ静かに雨は降っていた。
その日私は、自分の部屋で明日の予習をしていた。そして、ふと大きな霊圧に気づいた。
「・・・・・・ん?この・・・・・霊圧って・・・・・」
一つは勿論一護の霊圧。そして、何故か雨竜もいた。少し弱い。怪我しているみたい。そして、多分怪我をさせたのは
朽木白哉と阿散井恋次。
「・・・・白哉と恋次に一護と雨竜かぁー。また変な組み合わせだな。・・・・ルキアもいるしね。」
私が疑問に思っていたこと。それはなぜそんな変な組み合わせになったのかとかじゃなくて、なぜそんな変な組み合わせになる前に私が気づかなかったのかってこと。
「あーあ。やっぱりもう気づいちゃいましたかー。」
麩が開き、喜助がゆっくりと入ってきた。
「・・喜助がこれを隠してたの?でも、ちょうどよかった。私ちょっと行ってくるね。」
喜助の脇を通ろうとするが、喜助の手によってそれは遮られた。
「何処にいくんすか?桜花さん。」
喜助が問いかける。その顔はいつもの優しそうなかおじゃなくて、すごく真面目な顔だった。
「・・・・何処って勿論一護たちのところだよ。雨竜が怪我してるみたい。早く行かなきゃ。」
「・・・・・貴方は分かってるんですか?貴方は今尸魂界の危険人物なんすよ。あの人たちの前に出てきたら、問答無用で殺されちゃいますよ。」
「顔隠して行く!!」
「霊圧でバレます。」
「霊圧消す!!」
「いくら霊圧消しても、隊長クラスからしたらすぐバレます。」
「大丈夫、喜助に迷惑かけないから!!だから・・・・・・・」
私が喜助を押しのけて行こうとしたとき、私は意識が無くなった。
「はぁ、やっと効きましたか。やはり、隊長クラスになるとこれは効きづらいっすね。」
喜助がため息をつく。そして、急に悲しげな顔をした。
「迷惑をかけない・・・・・か。何時になったら、貴方は私を頼ってくれるんでしょうね・・・・・・・人に迷惑をかけることが嫌なんでしょうけど、こちらとしてはめいいっぱい迷惑をかけてほしいんすよ。」
そして、外へ目を移し、
「・・・・・・すみませんけど終わるまで此処で寝ててください。」
と呟いた。