第5章 現世での生活
私が初めて現世に来て、しかも住むことになってからやや1ヶ月がたって、ようやく慣れてきた。あのあと、私は鏡で自分の姿を見てびっくり。すごく大きくなってたの!!!まぁ、もう慣れたけど。
見た目私は高校生らしい。ジン太が教えてくれた。学校ってところがどんなとこなのか知りたいけど・・・・喜助が許してくれるかどうかが難題かなー。
「なーに、一人でブツブツいってるんですか?桜花さん。ここの掃除は終わったんですかねー?」
「あっ、喜助・・・えへへー!」
笑って誤魔化してみる。
「・・・・・ごまかしても無駄っすよ。ほら、さっさと掃く掃く!!」
ほんとうは少し誤魔化されかけたみたいだったことは、もちろん鈍い桜花は知らなかった。
「あっ!!緊急事態でございます、喜助殿!!醤油が無くなりました!!」
鉄斎さんが慌てた声が部屋にこだました。
「・・・・・・よし!!ここは、桜花さんに行ってきてもいましょうかねー。」
「えーー!!」
「・・・・千円あげますんで、お釣りは甘い物を買ってもいいんですけどねぇー」
甘い物?
「行ってきまーす!!」
喜助さんがひらひらと見せた千円札を手に取り、走り出した。
帰りは、パフェだ!!