第4章 裏切りと出会い
「なんで現世に?しかも何故血だらけに!!その傷はどうしたんです?また藍染にやられたんスか?」
「!!なん・・・・で・・・・惣右介の名前を・・・」
・・・・・この人、なんなんだろう。
「・・・・・記憶は、まだ戻ってないんスか?」
「・・・・記憶?」
「ええ。蒼井空の時の記憶ッスよ。」
「・・・・・・なんで・・・・みんな私を蒼井空っていうの?私は・・・秋月桜花だよ」
私がそう言うと、店長さんは、
「秋月桜花は、あなたが尸魂界に入り込むために自分でつけた偽名です。・・・・んー、困ったなぁー。ここまで記憶が戻らないとなると・・・・。」
店長さんは考えるような素振りを見せる。
「そうか、さっきから感じてた、言葉の不自然さは・・・・・記憶がないせいか。大人の空さんと子供の桜花さんが混じってる状態なんですね。ということは・・・・・戻る予兆はあるんすね。」
・・・なんだか・・・・眠い・・・・・・・
「おや?眠くなってきちゃいましたか?いいですよ。おやすみなさい。今夜からここがあなたの家ですよ?」
意識が無くなりそうになる中、店長さんが頭を撫でてくれてるのが分かった。