第2章 私の幸せ
「・・・・・お・・・・か・・・・おう・・・
桜花!!」
「んー・・・」
目を開けると、真っ青な雲一つない大空が目の前に広がった。
「綺麗だな・・・・」
ゆっくりと起き上がった。
「何寝ぼけてる!!」
ぼんやりとしてたら、いきなり頭に衝撃が!!
「い・・・・いたぁーー!!」
「早く起きろ!!いくら暑いからといっても、こんなとこで寝てたら風邪ひくぞ!!」
頭を押さえて痛がる私を無理やり立たせたこの人、志波海燕(しばかいえん)。この人こそ十三番隊の副隊長である。ものすごく偉い人なのだ。
「痛い、海燕」
半泣きの私。いくらなんでも、殴ることないじゃん!!いつも子供扱いするくせに!!
「いつまでもシャキッとしないお前が悪い!!」
かっこよくて、誰にもこんな感じで話す(フリンドリーだっけ?)だから、女子隊員にとても人気。だけど、私はこの人のどこがいいのか分かんない!!
「ほら、いつまでもその不細工な面やめろって。まぁ、修行頑張ったら、・・・・・餡蜜、買ってやらんこともない。」
あんみつ!!あんみつ!!わぁぁーーい!!頑張る、私頑張る!!海燕だーいすき!!