• テキストサイズ

小さな死神

第12章 連れ攫われた青い花


…………やっぱり海燕だ。

今まで考えてたのが馬鹿みたいと思えるくらい、海燕の側は心地よかった。

「あ?なーに笑ってやがる!反省の色なしだ…………な?」

私はぐりぐりの手が緩んだすきをついて、海燕に抱きついた。

「………泣き虫な所、見かけは変わっても変わってねぇな。」

「…………泣いてない。」

「俺の服濡れてるんだけどな?」

「そ、それは…………私の唾ですー」

「なにっ!?何してくれてんだ!?着替えこれしかねぇんだぞ!?はなれろおおおおお」

「嫌だ。さっきの仕返しだもん」

「分かった。やめねぇんならせっかく用意してた餡蜜は俺が食う。」

「ごめんなさい!」
/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp