第10章 新たな新入生と新たな戦い
そして、私が連れてこられたのは人気のない倉庫だった。
「さて、着いた。空、詳しいことを聞かせてもらうで。」
と平子君。私は指を試しに動かそうとしてみたけど、ダメだった。体が自分の体じゃないみたいに動かない。
平子君はゆっくりと倉庫の中に入っていった。そして倉庫の中に一歩踏み込んだ途端、
「何処で道草食っとんたんじゃ、ボケなすがぁぁぁぁーーーーー!!!」
「ぐはっ!!」
平子君は誰かから飛び蹴りをくらった。蹴られたお腹を押さえながらも私を離さない平子君。
「・・・・・・・?真子、誰やそいつ・・・・・・・っ!!」
そして、その子も私を見た途端表情を一変させるのだった。